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2013年2月の記事一覧

ピアノの場合,ピアノ教本や楽譜などでの理論的な勉強は欠かせません。いくらなんでも教本を読んでいるだけではピアノが弾けるようにはなりません。上手に弾けるようになるには,正確な理論にそって,実際に鍵盤に向かい,繰り返し指を動かして練習するほかありません。

英語でも同じことが言えます。ピアノ教本を「英語参考書」に,弾けるを「使える」に,指を動かしてを「音読して」に読み替えてみてください。身体を動かしてにすればスポーツにだってあてはまりそうです。

何事も,頭でっかちはダメ,闇雲に身体を動かしているだけでもダメ,両方が相まって「頭で理解し,身体で覚える」ことが大切なのです。

「音読して」と言っても,意味内容がわからずに字面を追って読んでいるだけでは意味がありません。お経は,読んでいるだけでも功徳があると言いますが,せっかくの音読が,空回りに終わってしまわないように,正確に理解した英文を音読するということが大切です。よって,音読するには,音読のための予習,つまり正確に理解した英文が必要になるのです。

予習では,単語の意味やアクセントの位置がわかっていることはもちろんのこと,一文一文について,その骨組み(5文型)や句や節などの文法の知識は最低限必要です。句や節のかたまりが,骨組みの要素なのか,それとも,修飾要素なのかがわからないと,英文の内容を正確に把握することは絶対にできないからです。フィーリングや想像力で,知っている単語の訳語をつなぎ合わせて理解しようとするやり方では,英語である以上「これ以外の解釈はあり得ない」とする自信をもった読み方は,いつまでも身につきません。

さて,ひと通り英文理解が済んだら,ここからがトレーニングの本番です。ひたすら英文の内容をイメージしながら,音読を繰り返すのです。「英文の内容をイメージしながら」が音読のキモです。字面読み,棒読み,ぼーっと読みにならないように,人に伝えるように音読することを心がけてください。朗読するように,演説するように,舞台役者ように,いろいろ演じてみるのも楽しいと思います。

音読を繰り返すと,東北大学の川島隆太教授の研究では,前頭葉が鍛えられ,記憶力がアップしたり,忘れていた英単語を思い出したり,脳が活性化されて英語の回路ができるとしています。

音読を繰り返すと,予習の時には見逃していた面白い言い回しや,主張や譲歩などの論理の流れ,抽象表現から具体的な表現への流れなど,筆者が本当に言いたいことが鮮明にわかるようになります。

音読を繰り返すと,リスニング力も飛躍的に向上します。目で見た英文を口から発し,発せられた音声は耳に入るわけですから,音読自体が能動的なリスニングにもなっているのです。発音できない単語は聞いてもわかりませんし,読んで解釈できない英文は,何度聞いてもわかるようにはならないのですから。セ試,英検,TOEICなどのリスニング問題で読まれる英文の速さは1分間に160〜180語。時間を測定するなどして,早読みのトレーニングも必要でしょう。一語一語はっきりと聞き取れるようになります。

音読を繰り返すと,ランナーズハイのような気持ちよさを味わうことができます。予習の済んだ英文が10題,20題と増えてくると,1時間の音読は本当にあっという間に終わってしまいます。英語を英語のまま理解できていることの喜びも加わって,不思議と楽しい気持ちになってきます。英語を1時間続けて話したり聴いたりできる環境を簡単に作ることができるのです。

音読を繰り返したその先に,プロのピアニストが初見で楽譜を正確に演奏できるように,初めて見る英文でも,文の先頭から英文の流れにそって「直読直解」できるようになっていることでしょう。

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