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速音読チャレンジ

1分以内で読めますか?


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レッスン冒頭の1分間を使って「速音読」チャレンジに取り組んでいます。

【使用教材】

『楽しみながら 1分で脳を鍛える 速音読』
(齊藤孝先生著,致知出版社,1.404円)

漱石,賢治,太宰,ニーチェ,ドストエフスキー,シェイクスピア,寿限無,うゐろう売りなど,名作の書き出しやクライマックスを1分以内で音読します。脳を鍛えて教養を高める速音読テキスト55本が収録されています。 ※小学生全学年を対象とした斎藤孝著『国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル』とほぼ同内容です。

【速音読で期待できること】

1.頭の回転が速くなる
2.記憶力が高まる
3.テキパキ話せるようになる
4.コミュニケーション能力が上がる
5.気分が爽快になる
6.集中力が高まる

【塾生の感想】

・課題のスピードリーディングも得意になった。
・達成感が半端ない!
・過程を楽しむこと の意味がわかった。
・努力は当たり前,できるまでやることに意味がある。
・日本語の表現の豊かさに驚いた。
・読んだ分だけ,速く上手に深く読める。
・英語も同じ調子でがんばる。
・はじめは時間を気にせず,人に伝えるようにしっかり読むことがコツ。


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『楽しみながら1分で脳を鍛える速音読』あとがき

「人生がもっと楽しくなる速音読のすすめ」


 速音読を実際に試してみて,いかがだったでしょうか? 本書では文学作品を主に紹介しましたが,テキストに使うのは,新聞などでもかまいません。
 私はかつて『声に出して読みたい日本語』という音読をすすめる本を出しました。それが大ブームになってシリーズ合計二百六十万部も売れたのですが,そのときに中高年の方や八十代,九十代のご高齢の方から「声に出して読んでいたら頭がはっきりしてきた」というお便りを何百通もいただきました。「私の母は九十代ですが毎日音読しています。続けるうちにスラスラと読めるようになって,とても元気が出てきました」といった感想もずいぶんありました。
 今回の本では,ただの音読ではなくて,速読で音読をしましょうという提唱をしています。文学作品などでも和歌のようにゆっくり声に出して読むほうが味わいがあっていいというものもありますが,脳の回転を速くするためのトレーニングとして考えると,まとまった文章を速いテンポで流れるように読むほうが効果的なのです。

 それに速音読は決して文学の味わいを損なうものではありません。速く正確に流れよく読むために,頭は必死に内容をつかもうとします。次はどうなるのだろう,次の文章はどういうイントネーションになるのだろうと,脳がフル回転するのです。卓球にたとえるならば,猛スピードで飛んでくる文字を次々に打ち返していくというイメージです。
 文字という球がどんどん飛んでくるという状況の中で正確にスラスラと読んでいくためには,今,口に出して読んでいるところより少し先に視線を送り,話の展開を予想しながら読む必要があります。そうしないとリズムの悪い,イントネーションのおかしな日本語になってしまうからです。先がなんとなく見えているから文章がぶつ切れにならず,正しい日本語のイントネーションで読み続けることができるのです。
 例えば小学校三年生ぐらいに音読させると,一文字ずつ字を追っていくために読み方がぎこちなく,すぐにつかえてしまいます。昔の車はよくエンストを起こしてガックンと止まってしまいましたが,それと同じようにガクガクと止まってしまうわけです。
 ところが,速音読のトレーニングを積んでいくとそういうことがなくなり,スムーズに文章が読めるようになります。その結果,テキパキと話せるようになりますし,一時間の速音読でも日本語力が驚くほど上達していきます。日常生活の中で普通の人が一時間も音読を続ける機会はなかなかありません。だから,はっきりとした効果測定はできないのですが,私は紹介しましたが,小学生たちに速音読を教えていて,その前後で子どもたちの能力が飛躍的にアップするのを何度も見ています。

 速音読と音読はどう違うのか,ゆっくり読んでも同じなのではないかと疑問に思う方もおられるかもしれません。また,一般に音読はゆっくりやるのがいいように考えがちですが,これは特に根拠はないと思っています。むしろ速く読んだほうが脳の働きは明らかによくなります。
 私は小学生を対象に夏目漱石の『坊っちゃん』を六時間で音読破(速音読で最初から最後まで読み通すこと)するという講座を何回も行ってきました。最初のうち,子どもたちは「おや ゆずりの むてっぽう で」と,文章をたどたどしく区切ってスムーズに読めません。チョロチョロと流れている小川の水がなかなか前に進まないような感じです。そこで私がまずテンポよく「親譲りの無鉄砲で」とメリハリをつけて読み,その後を子どもたちが「親譲りの無鉄砲で」と復唱していくようにします。
 それを一時間二時間と続けていくと,三時間ぐらいたったころから私がリードしなくても子どもたちだけでスラスラ音読ができるようになり,さらに進んで最後のほうになると,読むスピードがどんどん上がってくるのです。読み終わった後はみんな大歓声で,「『坊っちゃん』面白いねえ」「赤シャツはずるいよね」というような感想がどんどん出ています。
 速音読というのはただ文字を速く読むだけではありません。声に出すことによって細かなところまで覚えることができるのです。読了後に「赤シャツの下でおべっかを使っているのは誰でしょう?」「坊っちゃんの担当した教科はなんでしょう?」といった質問をすると,「野だいこ!」「数学!」と即座に答えが返ってきます。「坊っちゃんは天ぷら蕎麦を何杯食べたでしょうか」というような細かな質問をしても「四杯!」とすぐに答えます。これは読んだ内容が深く染み込んでいる証です。

 皆さんも実感されたと思いますが,速音読を一日でもやると頭がとてもはっきりしてきます。頭がはっきりしているのは脳の動きがよくなっているからです。そういう状態でいると,仕事も日常生活もテンポよく進みます。
 頭の回転の速い状態というのは年齢とはあまり関係ないようです。中高年の方でも山登りに慣れている人は十代の人たちよりもリズムよくスムーズに登ることができるはずです。ああいうものも慣れです。訓練によって山登りに必要なリズムや体力が身についているのです。
 速音読で身につくのは知的体力です。速音読をやっていくと頭がクリアになった状態が片時も休むことなくずうっと続くのです。そしてリズムに慣れていくると,口が速く回るようになって,頭で意識しなくてもどんどん先に進んで行くという状態になります。
 そうなると頭では別のことを考えながら,口と目がハイスピードで動き,読み続けることができるようになります。たとえば私は教えながら速音読をしていますから,頭では次にどういう指示を与えようかなと常に考えていて,同時に口と目でテキストを読んでいるという状態です。

 さらに厳密にいえば,目は口から出ている言葉を同時に見ているのではなく,その少し先にある文を読んでいるわけですから,目と口と頭の動きはそれぞれ違うことになります。目は先を読んでいるのに,口からは目で追った言葉が少し遅れて出てくる。そして頭の中ではこの物語をイメージしている。そういう三重構造になっているわけです。
 普通,三つぐらいのことを一度に考えるとか,三つの作業を一度にやろうとしたら,頭はパニック状態になって思考を停止してしまいます。ところが,速音読ではそれを自然にやっています。これが速音読の良さです。できるだけ速く音読することは誰にでも簡単にできます。しかし実際は「頭で考え,目で見て,口で話し,耳で聞く」という複雑なことを高速で処理しているのです。単純でありながら複雑なことをやっている。そこが脳のトレーニングとして非常にすぐれているところです。

 私が行っている速音読のトレーニングには七十代,八十代の方もたくさん参加されています。すでに何十万人という人たちが速音読を体験して,非常に好評を博しています。速く読めるようになると「ゆっくり読むより速いほうが気持ちいい」と,多くの方がおっしゃいます。スポーツみたいだといわれる方もたくさんいます。速くすらすら読むということには,まさにスポーツで抱くような爽快感があるのです。そこには「あっ,こんなに速いペースで読めるんだ」という喜びがあります。
 皆さんも,速音読を自ら体験することによって,その面白さ,その価値がわかったのではないでしょうか。

 脳トレの第一人者でもある東北大学の川島隆太先生に伺ったところ,音読は認知症の治療法として非常に効果的だということです。非常にいいどころか,認知症患者にとっては「劇薬」とさえいわれるほどよく効くそうです。そして,同じ音読でも速く読むことで頭の回転速度が上がり,毎日行うことによって脳が作り替えられるというのです。
 実際に川島先生が行っておられるトレーニングをすると,脳のアクティビティ(行動量)が高まり,記憶力がにわりほど増した状態になるそうです。「速音読」という領域を日本に確立したいと考え,私がその実践をはじめてから十数年になりますが,川島先生のお話を伺ってようやく科学的な裏づけができたように思い,大変心強く感じました。
 みんなが速く正確に文字を読むことができるようになれば,日本人はさらに進歩し,発展していくのではないかと私は思っています。その意味では,速音読はこれから日本の新しい文化になりうるのではないかと期待しています。本書がそのための最初のテキストになれば,著者としてこれ以上の喜びはありません。
 速音読は何より継続して行うことが大切です。毎朝一分でできる脳トレ習慣をぜひ身につけていかれることを願っています。

齋藤 孝


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